カシミヤとはどんな素材か
カシミヤ毛布は、カシミヤ山羊という動物の毛を使用しています。カシミヤ山羊は中央アジアに生息する動物ですが、生息数があまり多くありません。さらに、1頭のカシミヤ山羊から採れる毛の量は少なめで、多くても200グラム程度です。かなり希少性の高い素材といえるでしょう。
カシミヤや毛布の他に、セーターの素材にも使われていますが、1枚のセーターを作るのに、4頭分のカシミヤ山羊の毛が必要になります。毛布にはセーターの何倍もの毛が必要になるため、カシミヤの毛布は非常に値段が高いです。
カシミヤは毛が細いのが大きな特徴です。ウールの毛でも十分に細いと感じている人は多いですが、カシミヤはウールよりもさらに細いので、手触りが非常に優しく感じられます。チクチクする感じもゴワゴワする感じもありません。
毛の太さを比べてみると、比較的品質の高いウールだと、20マイクロンを少し超えるくらいです。これに対して、カシミヤは14~16マイクロンくらいであるため、ウールの3分の2くらいの細さということになります。
毛布は寒い季節に暖かくして眠るために使用するものですが、カシミヤは暖かさに関しても、ウールを遙かに凌ぎます。細い毛が密集しているため、内部に空気の層ができやすく、体温が外に逃げにくい環境を作っているのです。保湿性や吸湿性にも優れているので、蒸れも防ぎます。
カシミヤの毛布は、一般の量販店ではあまり取り扱っていません。そのため、カシミヤの毛布を購入したいのであれば、寝具の専門店で買うのがいいでしょう。
カシミヤ100パーセントの毛布はかなり価格が高いですが、手触りも暖かさも、他の素材の毛布とはかなり違います。櫻道ふとん店(http://www.sakuramichi3776.co.jp/)なら高品質なカシミヤ毛布を取り扱っていますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
ウールやキャメルなどとの違いは何か
ウールやキャメル、アルパカなど、カシミヤの他にも毛布で使われている高級素材は、いくつかあります。カシミヤ毛布の購入を検討しているのであれば、他の素材との違いを理解しておくことが大事です。
まず、価格に関してはカシミヤがもっとも高く、頭1つ抜けています。カシミヤほどではありませんが、キャメルもかなり高いです。ウールは天然素材の中では、比較的リーズナブルな部類に入ります。
カシミヤが機能面で他の素材と比べて特に優れているのは、保湿性と吸湿性です。キャメルも保湿性に優れた素材で、保湿性を重視するなら、キャメルもおすすめできます。しかし、総合的に見ると、やはりカシミヤの方が優れています。手触りの良さでは、圧倒的にカシミヤに軍配が上がり、暖かさでも、カシミヤが少し上です。
扱いやすさを重視するのであれば、ウールも併せて検討するでしょう。ウールはカシミヤのような高級感はあまりありませんが、そこそこ暖かくて丈夫です。お手入れも、カシミヤと比べると簡単に済ませられます。
しかし、ウールは機能面で全体的にカシミヤよりも劣ります。保湿性も手触りもカシミヤには遠く及びません。また、カシミヤと比べて、ウールの毛布の方が重いです。
カシミヤ毛布のお手入れ
カシミヤの毛布は、摩擦などで毛玉ができやすいのがデメリットです。しばらく使用していると、少しずつ毛玉が増えてくるので、小まめにお手入れをする必要があります。また、ホコリなども毛と毛の間に入り込みやすいです。汚れが気になってきたら、ブラッシングをして、ホコリを取り除きましょう。毛玉は毛玉取りなどを使用せず、手で取り除くのが望ましいです。
夏場は毛布を使わず、秋ごろまで衣装ケースなどに入れて保管しておく人が多いでしょう。汚れたまま保管しておくと、虫食いで穴が空いてしまう可能性があります。カシミヤの毛布は非常に高価なので、もし虫食いで穴が空いてしまうと、ショックが大きいですよね。
そのため、保管前には入念にお手入れをしておくことが大切です。また、防虫剤を入れたり、たまに衣装ケースを開けて風を通したりすると、虫食いの防止に役立ちます。
また、カシミヤの毛布は一般家庭の洗濯機で洗えるのかどうか、気になる人は多いでしょう。しかし、家庭用の洗濯機では洗わない方が無難です。
カシミヤの毛布は水に浸けてしまうと、水分を大量に吸って、かなり重くなってしまいます。乾燥させるのに非常に時間がかかり、1週間くらいかかることもあるようです。また、キューティクルが剥がれてしまい、手触りの良さが損なわれてしまう可能性もあります。
汚れがなかなか取れずどうしても洗いたい場合には、クリーニングに出すのが望ましいでしょう。寝具専門のクリーニング店なら、カシミヤのような高級素材でも対応してもらえます。
まとめ
カシミヤは機能面で非常に優れており、希少性も高い最高級の素材です。しかし、お手入れにはやや気を遣います。特にシーズンで保管しているときに、虫食いで穴ができてしまわないように、十分な注意が必要です。