知っておきたい素材別「毛布のお手入れ方法」と洗濯の仕方とは

毛布のお手入れの方法を知らないまま使用し続けてしまうと、布団と同様にダニの温床になってしまったり、汚れが原因で肌トラブルを招いたりすることもあります。 寝具はお手入れが難しいイメージがありますが、素材別に見てみるとそう判断に迷うことなくお手入れが簡単になりますので、ぜひチェックしてみてください。

 

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毛布の日頃のお手入れ方法

毛布が毎日バスタオルのように洗濯できるサイズで、何枚も同時に洗えたら理想的ですが、そういうわけにもいきません。自分の使用する毛布のお手入れ方法を知って、今後のお手入れを計画的に行っていきましょう。

綿毛布

綿毛布は毛足が短く薄手のものが多いのが特徴です。日頃は他の毛布よりも頻度よく洗濯することもでき、衛生的に使用していくことが可能です。

自宅で洗濯する時には、風通しの良いところに陰干しします。直射日光にあてて乾かすと固くなり、使用年数が長いものは破れの原因にもなるので注意します。普段は布団を干すのと同様に日陰で風を当てて、湿気を飛ばすぐらいで十分です。

アクリル毛布・ウール毛布

普段は時々風に当てるだけでお手入れ完了です。毛足が長いので、外で風に当てて大きく揺らしてほこりやゴミを払うようにします。中長期で使用しない時には、ブラシで軽くブラッシングをして通気性のいい専用の袋などで包んで保管します。

純毛毛布・シルク毛布

こちらも陰干しで風を当てるだけで普段のお手入れはOKです。直射日光を当てすぎると、素材の質感にも影響しますので注意しましょう。中長期使用しない場合には、専用の袋で包んだ後に防虫剤を忘れずに入れます。湿度の少ない場所への保管が大切です。

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毛布の洗濯方法は素材によって違う

毛布の洗濯の頻度は、どれも月に1回くらいが目安になっています。ワンシーズンを乗り切ってから洗濯して収納、という方も多いと思いますが、せめて月1回は清潔に保つ為のお洗濯も頑張ってみましょう。

綿毛布

綿毛布は自宅の洗濯機で洗うことが可能です。少し大きめではありますが、洗濯機で洗えるくらいの厚さなのも嬉しいですよね。取り扱い表示に手洗いの表示がある際には、そちらを優先してお洗濯してください。

洗濯時には弱流水で回します。ニオイや汚れが気になる場合には、つけおきも効果的です。吸湿性に優れているので汗もグングン吸っている可能性がありますから、ネットに入れてやさしく洗い上げます。

洗濯が終わった後は、風通しの良いところに陰干しします。脱水後に放置する時間が長かったりすると、生乾きのニオイや色移りなどの問題もでてきますので、速やかに干すようにします。半乾きの時にブラッシングしてあげると、毛並みが揃って仕上りも心地よくなります。

アクリル毛布

アクリル毛布も家庭の洗濯機で洗うことができます。中には家庭では洗濯できない絵表示のものもある為、しっかり確認が必要です。

洗い上がりに少しの柔軟剤を入れると、毛並みが滑らかになり心地いい肌触りが持続します。渇きも早い方だと思いますが、焦って取り込んでしまって湿ったまま収納したり寝具に戻したりしないように、しっかり乾かすようにしましょう。

ウール毛布

普段はアクリル毛布同様、風に当ててあげるだけのお手入れで十分です。洗濯の際には絵表示をみて判断します。ウォッシャブルタイプのものは、家庭の洗濯機でも十分キレイになります。

シルク毛布

シルクはウォッシャブルタイプで洗えるものもありますが、繊細な素材でもある為ドライクリーニング店での洗濯がおすすめです。自宅の場合は表面に傷が付かないように、目の細かい洗濯ネットに入れて洗うと仕上りも綺麗です。

風通しのいい日陰でしっかり乾かしますが、シワになりやすいので、干す時にはシワを伸ばしてキレイに干しましょう。乾燥機を使用すると縮みの原因にもなりますので避けてください。

純毛毛布

純毛毛布はウール・カシミヤ・キャメル・アルパカなどの動物性天然繊維からできている毛布です。シルクも同じカテゴリに入ります。

吸湿性や放湿性・保温性などにも優れた純毛布は、心地いい代わりに汚れやすくもあります。取り扱い絵表示に従って洗うことができます。

ウォッシャブルタイプなら自宅での洗濯も可能ですが、難しいのは脱水と乾燥です。シワにもなりやすく、生地がヨレやすかったりしますから、無理せずクリーニング店へお任せするのがおすすめです。

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シーズンオフの毛布の保管方法

毛布のお手入れや洗濯が済んだら、シーズンオフには収納もしなければいけません。毛布の正しい保管には、いくつかのポイントがあります。

湿気対策はできているか

保管する際に湿気が残っていると、カビや虫食いの原因になることがあります。季節の変わり目に天候が不安定な場合も多いですが、天気の良い日を選んでしっかり乾燥させ、湿気を飛ばしてから収納するようにします。

虫食い対策はできているか

また、シルクや純毛毛布などの質のいい毛布には、虫食いが発生することが多くあります。通気性のいいシーツなどに防虫剤と一緒に包んで、収納することをおすすめします。今は防虫剤でも無香料や香りのいいものが販売されていますので利用してみましょう。

重ねる順番も守って保管する

収納する際には、それぞれの重さも順を守って保管します。重いものは下に、軽いものは上にのせることが基本です。せっかくふんわり仕上げても、潰れてしまっては手間暇が台無しになってしまいます。

長期間使用しない場合には圧縮袋を利用する

ワンシーズン以上の長期間保管が必要になりそうな毛布は、圧縮袋を利用するのが便利です。枚数がかさんでしまい、収納場所に困る時にも大幅にスペースを空けてくれるので他の寝具の通気性も良くなります。

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まとめ

毛布を洗ったら縮んでしまった…、表面がガサガサになって使えない、などといったことにならないように、毛布のお手入れには最新の注意も必要です。しっかり洗濯絵表示を確認して、素材にあったお手入れを心掛け、長く愛用できるようにしたいものです。

また、毛布のことで困りごとがあれば、布団マイスターのいる櫻道ふとん店さんに相談をしてみましょう!寝具の専門家があなたの疑問を解決してくれますよ。睡眠は人生の3分の1を占めるもの。こだわりの寝具を使ってみては?