アクリル毛布の特徴
毛布で使われる繊維には、アクリルがあります。毛布選びの前に、アクリルの特徴やそのほかの繊維との違いを知りましょう。
■天然素材のウールに似ている
アクリルは化学繊維でありながら、天然素材であるウールに近い特徴を持っています。ウールのように柔らかく、暖かさがあるのが特徴です。毛布の保温性は繊維に空気を持たせることで生まれますが、アクリルは人工的にこの保温性を高める機能を持っています。他の化学繊維ではなかなかみられない特徴です。そのため、ウールの代替素材として使われることもあります。
■価格も安価で耐久性もよい
アクリルは石油が原料で、安価です。そのため毛布の繊維として広く使われており、量販店の布団コーナーでもよく見かけます。さらに、アクリル製の毛布は10~20年は使用でき耐久性も抜群です。破れにくく、外気や日光にも強いため、頻繁に洗濯したい人に向いている素材だといえるでしょう。
■吸水性はよくない
ここまでアクリルの特徴としていくつかのメリットをあげてきましたが、デメリットもあります。天然繊維のウールなどと比較して吸水性が落ちることです。寝汗をよくかくタイプであれば熟睡できないこともあるでしょう。
アクリルの他に、毛布でよく使われる化学繊維にはポリエステルがあります。ポリエステルも同様に吸水性がよくありません。ただし、どちらかというとポリエステルよりアクリルの方が吸水性はあるので、化学繊維系で選ぶならアクリルの方がよいでしょう。
アクリル毛布のお手入れ方法
アクリル毛布は自宅でもお手入れ可能なのでしょうか。日常的にできる方法を含め、アクリル毛布のお手入れの仕方を紹介します。
■基本的には外に干すのみ
アクリル毛布の場合、外に干して風に当てるだけでも十分です。また、アクリル自体が日光に強いため変色することもほとんどありません。
■自宅で洗濯する場合
アクリルを含め、化学繊維でできた毛布は洗濯可能なことが多いです。ただし中にはできないものもあるので、洗濯表示を確認してから自宅で洗濯しましょう。
洗濯は、洗濯ネットに入れて弱の水流で行ないます。アクリル毛布を傷めないためです。脱水が終わったらすぐに干すのがポイント。濡れたまま置いておくと臭いなどトラブルの原因になります。
なお、洗濯後は乾燥機(回転によるタンブラー乾燥)で乾燥させないようにしましょう。縮みの原因になってしまいます。
■クリーニングに出す場合
汚れなどクリーニングが必要なら業者にお願いしましょう。アクリル毛布は、水分を使わないドライクリーニングを選びます。ドライクリーニングは湿気をともなわないので、長期保管する前のお手入れにもおすすめです。
クリーニングに出さず長期保管する場合は、風通しのよい場所に干した後、ほこりを落としてから専用の袋などに入れて保管するようにしましょう。
アクリル毛布の上手な使い方
安価で保温性が高いながらも、吸水性が悪いアクリル毛布は、使い方次第で睡眠の質を左右します。快適な睡眠のためにはアクリル毛布をどのように使えばよいのか、おすすめの使い方を確認しましょう。
■肌に触れない方法で使う
アクリル毛布やポリエステル毛布など、化学繊維をメインに使った毛布の欠点は、先に紹介したように吸湿性がよくないことです。適度に就寝中の汗が取り除かれないので、ムシムシして不快感を覚えてしまいます。アクリル合わせ毛布のような二重になったものを、直接肌に触れさせて寝るのは特によくありません。
アクリル毛布をうまく使うなら、他の毛布と組み合わせるなどして、肌に直接触れないように使うのがおすすめです。もともとアクリル毛布は保温性に優れているので、吸水性の優れた毛布の欠点を補う形で使用することで、就寝中に寒い思いをしなくて済みます。
また、アクリルは静電気を帯びやすい点もあるので、毛布を合わせるなら天然系繊維のものを選びましょう。天然系繊維は吸水性がよいので、アクリルの欠点である吸水性の悪さから考えても相性ぴったりです。
■羽毛布団と合わせるならアクリル毛布は上
毛布ではなく、羽毛布団のような天然繊維でできた布団と合わせる方法もあります。この場合も、アクリル毛布は直接肌に触れないように布団の上に乗せるようにしましょう。そうすることで、羽毛布団の吸水性を生かしながら保温することができます。
ただしアクリル合わせ毛布のような重い毛布は、羽毛布団を潰して、羽毛布団がもともと持つ保温性を低下させてしまいます。羽毛布団と組み合わせてアクリル毛布を使用するなら、軽めのアクリル毛布を使うようにしましょう。
まとめ
快適な睡眠には毛布選びが重要です。櫻道ふとん店さん(http://www.sakuramichi3776.co.jp/)では、保温性の高い温泉毛布が販売されているので、睡眠時の寒さに困っているなら温泉毛布を上手に取り入れてみるのもよいかもしれません。