毛布の正しい使い方とは
毛布の基本的な使い方は、体の上に毛布・毛布の上に布団というスタイルです。忠実にこのスタイルを守っていても、なぜか寒さを防ぎきれない経験はないでしょうか。本当に正しい毛布の使い方は『より温かさを増す』工夫が必要です。毛布を敷く場所は、掛け布団の下とは限りません。
毛布や布団の素材ごとに、使用する場所を変えるだけで暖かさも長持ちします。ぜひ参考にしながら、お手持ちの毛布をさらに活躍させましょう。
毛布は体の下!敷毛布のすすめ
毛布を掛け布団と同じように体に掛けるのではなく、体の下に敷くことで保温性がアップします。体から熱を発したものを、敷毛布が下でキャッチしてくれるのです。背中や肩、足元の冷えが気になる方にもおすすめ。
敷毛布にして使用する場合には、シルクやアクリルなどがいいでしょう。この2つの素材は、なんといっても肌触りの心地よさが魅力。睡眠中の不快なゴワゴワ感がなく、細かい毛布の糸の間にも熱をたくさん蓄積してくれます。保温性は抜群です!
ただし、下に敷く毛布としてウールを使うのは避けた方がいいでしょう。敷くほうが肌に触れる面積が大きくなり、チクチクして寝付きが悪くなることもあります。
毛布は布団の上!かぶせ毛布のすすめ
今まで通りの毛布と布団の使う場所を逆転させた使用方法です。しかし、この時の布団は羽毛布団であることが条件です。
羽毛布団の多くは、体温を感じることで保湿性を高める効果があります。今まで通りの毛布と布団のかけ方では、せっかくの羽毛の良さを毛布が邪魔してしまっているともいえます。直接肌が密着してこその羽毛布団なのです。
そこで、毛布と布団のかけ方を逆にしてみてください。毛布が、体温で高めた保湿性をもつ羽毛布団のフタとなって、暖かさを閉じ込めます。
かぶせ毛布には、軽さと保温性の高さをもつウールがおすすめです。もしくは、アクリルやポリエステルなどの化学繊維でできた軽い毛布を選ぶようにしましょう。
上下から体を挟む!毛布でサンドイッチのすすめ
冷気をどこからも入り込ませないように、しなやかな毛布の質感を活用した方法です。毛布を上下に使用して、体を挟みます。背中側から抜けやすい冷気もしっかり遮断しますので、布団に入る瞬間から暖かさは持続。冷えた体もすぐにポカポカになります。
上下から挟み込む暖かさは気密性がありますので、寝汗などを吸いとる吸湿性の優れたものがおすすめです。吸湿性といえば綿ですね。汗をしっかり吸収してくれるので、蒸れることなく快適な寝心地を保つことができますよ。
いつもと違った毛布使いをご紹介しましたが、もちろん従来通りの毛布使いでも、暖かさを維持することは可能です。
特に「カシミア」「シルク」「ウール」といった素材の毛布は、羽毛布団に負けないくらいの暖かさがあります。もともと動物性の素材は、蓄熱性を持ちながらもムレにくくなっています。この特徴を生かすのに、布団の上にのせて使用してしまうのは勿体ないですよね。
綿布団の時の毛布の使い方とは
実は、いろいろな毛布の利用の仕方がありますが、どれが正しい毛布の使い方かは布団の種類と毛布の種類によって違いがみられます。組合せが良ければ、どれも正しい使い方なのかもしれません。
綿の布団や化繊綿の布団なら、今までの当たり前の使い方(体の上に毛布・布団)で問題なく温かさを維持出来ます。しかし、毛布が肌に直接触れる時には以下の2点に注意が必要です。
・睡眠中の汗を吸いとる吸湿性
・ムレを防げる放湿性
この2つを兼ね備えた毛布を利用すれば、温かさはもちろん快適さも同時に得られます。今までよりも、より質のいい睡眠が目指せるとなれば「毛布なら何でもいい」という考え方もできなくなりますよね。
布団に合った最適な毛布を選んで、正しい使い方をみつけていきたいものです。
毛布には裏表があるの?
毛布の暖かさや心地よさをさらに感じるために知っておきたいのが、毛布の表裏。毛布の表は絵柄が綺麗で、ラベルが付いている方です。毛足が長く手触りも裏とは違います。
毛布の表を天井側に向けて寝てしまう方が多いのですが、実は使い方が逆なのです。毛布は表側を体に密着させて掛けるのが、より暖かさや心地よさを感じられる掛け方です。
寝る時の毛布の肌触りは、冬の布団から出られなくなるほど心地の良いもの。裏表を間違えずに使用するだけで、温かさもさらに引き立ちます。今すぐ毛布を返すだけで実践できますので、今日からやってみてください!
まとめ
寝具の選び方や使い方によって、私達の睡眠の質はずいぶん変わってきます。たかが毛布、されど毛布なのです。もちろん、サブ的ポジションの毛布ではなくメインになる布団も同様です。
どれを選べばいいかわからない、いい毛布って?というときは布団マイスターがいるお店に行ってみるのもいいですね。櫻道ふとん店さんなら布団のプロがあなたの睡眠をまるっとサポート!特に特殊加工の繊維で作った温泉毛布がおすすめです。電気毛布や靴下がなくても足先までポカポカが続く、不思議な毛布を体験してみたい方はこちら。