洗濯しても意味がない?毛布のダニ対策はどうすればいいのか

洗濯しても意味がない?毛布のダニ対策はどうすればいいのか

ダニが気になって、日頃から毛布の掃除や天日干しをしている家庭もあると思います。しかし、そうした対策だけでは不十分なのだとか。毛布のダニ対策にはどの方法が適しているのでしょう。取り入れやすい毛布のダニ対策を紹介します。

 

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毛布を洗濯すればダニは死滅するのか?

洗濯しても意味がない?毛布のダニ対策はどうすればいいのか

就寝中に体が痒いと感じたことはありませんか。室内に多いヒョウヒダニのようなチリダニの仲間などは基本的に人を噛んだりしませんが、大量にダニがいる場合は噛まれることもあります。噛まれる状況にあるということは、それだけダニが繁殖しているということ。ダニ対策が必要です。

なお、ダニは体の痒みだけでなくアレルギーの原因にもなるので、しっかり死滅させ、ダニをできるだけ寄せ付けないよう、布団や毛布などの寝具を清潔に保つようにしましょう。毛布のダニ対策を紹介します。

洗濯してもダニは生き残る

素材にもよりますが、寝具の中でも毛布は洗濯がしやすい素材です。清潔に使うために定期的に毛布を洗うこともあるでしょう。しかし、残念なことに洗濯してもダニが死ぬことはほとんどありません。

ダニは水や洗剤に強いためです。3週間程度洗剤にさらしてもダニは死なないともいわれています。さらに、生きたダニは繊維にしがみつくので、洗濯の水流によって効果的に生きたダニを毛布から取り除くこともできません。

ダニを死滅できるのは約60度の高温

洗剤や水に強いダニですが、高温にさらせば死滅できます。ダニがすぐに死ぬ温度が60℃です。少し低い50℃であれば20~30分熱にさらすことでダニを死滅させることができます。しかし通常の洗濯でここまで高温にするのは難しいものです。

ダニ対策コース付き洗濯機は効果的?

洗濯機の中にはダニ対策コースがついたものもあります。洗濯機のメーカーや種類によって機能性の高さは異なりますが、高温の水によるダニへのアプローチが一般的。完全にダニを死滅させることができないまでも、通常の洗濯よりは効果が期待できます。ただし厚手の毛布は中まで高温にならないため、内部にダニが生き残るので必ずしも洗濯がいいとは限りません。

天日干しでダニは死滅する?

日光の下、毛布を天日干しにする方法もあります。しかし、ダニが死ぬほどの高温にはならないので、ダニが死滅することはほとんどありません。多少はダニ対策になるものの、十分な効果は得られないでしょう。しかし、ダニの繁殖を助ける湿気を除去できるので、定期的なメンテナンスとしての天日干しが無意味なわけではありません。

コインランドリーの高温乾燥機を使おう

洗濯しても意味がない?毛布のダニ対策はどうすればいいのか

自宅でダニの死滅を計る場合、より高温状態に持っていけるダニ対策ができる洗濯機があります。しかし、このような高機能な洗濯機は高額になりがちです。いくらダニ対策とはいえ、完全に死滅できるか不安な部分もありますし、そこまでお金を出せないと感じる人もいることでしょう。

自宅でのダニ対策が難しいようならコインランドリーの乾燥機がおすすめです。なぜなら、コインランドリーの高温乾燥機はダニが死ぬ50~60℃のラインを超えた70℃以上の温風で回っているため。確実にダニを死滅させることができます。

掃除機を併用して糞や死骸を除去する

ほこりやゴミを想像してみてください。室内のダニは目視できるようなサイズではありませんが、死滅した後も死骸や糞がゴミくずのように毛布の表面に残ってしまうことがあります。これでは、コインランドリーでダニを死滅させたのに意味がなくなってしまいますね。

コインランドリーでダニ対策をしたらすぐに使わずに、掃除機で表面を吸うようにしましょう。掃除機で毛布の表面に残ったダニの死骸や糞を取り除くことで、より清潔な状態にできます。

高級素材はクリーニングへ

コインランドリーはダニを死滅させるのに自宅の次に手っ取り早い方法です。しかし、このようなタンブラー式の乾燥機は毛布の生地を傷めてしまうことがあります。そのため、高級素材のケアには向きません。高級素材の毛布をダニ対策したいならクリーニングに出すようにしましょう。

自宅で毛布のダニ対策をするなら

洗濯しても意味がない?毛布のダニ対策はどうすればいいのか

ここまで自家用洗濯機のダニ対策コースを利用する、コインランドリーの高温乾燥機を使うなど、ダニ対策を紹介してきました。こうした対策はダニ対策の中でも効果の期待できるものですが、ダニ対策用の洗濯機を用意できないこともありますし、コインランドリーが遠くて持っていくのが億劫に感じることもあるはずです。

また、天日干しという方法もありますが、日光でダニは死ぬことなく、布団の裏に行くだけなので効果的とはいえません。何とかして自宅でできるダニ対策はないのでしょうか。そこで考えたいのが布団乾燥機やお風呂場でのダニ対策です。

布団乾燥機を活用する

ダニは、人の髪の毛や皮膚片などのエサ、適度な湿度、温度の3つの条件がそろうことで繁殖します。室内のダニの多くは痒みと無縁なチリダニですが、かゆみの原因になりうるダニがいるのも事実。ダニによる痒みを防ぎたいなら、ツメダニやイエダニが出ないように対策することが重要です。

そこで考えられる布団乾燥機によるダニ対策は、温風をしっかり毛布に送り込むこと。乾燥機ほど高温ではありませんが、継続的な利用によってある程度ダニを死滅できますし、ダニ抑制にも繋がります。

布団乾燥機の効果と頻度

ダニをできるだけ死滅させたいなら1日2回、連続した使用が望まれます。しかし、布団乾燥機は種類にもよりますが時間がかかるので、あまり現実的とはいえません。

布団乾燥機はダニ抑制のためのものと考えて1週間に1回を目安にするのがおすすめです。ダニの一斉駆除は難しいですが、繁殖を抑える効果は期待できます。乾燥機のように高温にさらすことで毛布を傷める心配がないのもメリットです。

お風呂場でダニ対策する方法も

ダニは、20~30分50~60℃の環境においておかないと死なないと紹介しました。電化製品を使わない場合、ダニ対策ができるのは浴槽です。浴槽に60℃以上の熱いお湯を張って、毛布をつけおきします。その後、踏み洗いする流れで実施しましょう。

ただし、水洗いができないような素材には向かないので、洗濯表示を確認してからお風呂場で作業するといいです。

まとめ

ダニは高温にさらさないと死滅しないので、自宅でできるダニ対策は限られてしまいます。日常のお手入れでは布団乾燥機によるダニ抑制を、専用のものがあれば洗濯機のダニ対策コースを活用してみましょう。たまのお手入れでは、コインランドリーやクリーニングもおすすめです。

櫻道ふとん店では、さまざまなタイプの温泉毛布が取り扱われています。ダニ対策を考えるなら、素材の扱いやすさも考慮した毛布選びをおすすめします。