似ているようで違う?毛布やブランケットの違い

布団売り場で同じコーナーに置いてあることが多い「毛布」と「ブランケット」ですが、この二つはどこで区別されているかご存知でしょうか。 なんとなく薄手のものがブランケット、というイメージがありますが、実はこの二つ、「なんとなく」ではない明確な違いがあります。 今回は毛布とブランケットの違いについて、分かりやすく解説します。

 

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毛布とブランケットの違いは?

毛布とブランケット、布団売り場では同じコーナーで売られていることが多く紛らわしいアイテムです。一見似ているようですが、どこで区別されているのでしょうか。

その理由は、使い方の差にありました。

ブランケットは毛布を英語で表現したときの言葉で意味は同じ

ブランケットという言葉の由来は、英語で「毛布」を指す「blanket」という言葉からです。

つまり、元々ブランケットと毛布は同じものを指していたのです。しかし、日本に入ってきたときに意味の変化が起こりました。

ブランケットが日本に入ってきたとき、「ブランケット」の「ケット」という後半の言葉に当時の日本人が「毛布」という漢字を当てました。ここから、就寝時に使う厚手の織物は「毛布」と呼ばれるようになったのです。

一方、元々の言葉だった「ケット」は意味が変わって毛布の略語のように使われるようになり、「タオルケット」や「キルトケット」など、素材の名前と「ケット」という言葉を合わせて「この名前の素材で作られた毛布サイズのもの」という和製英語が作られるようになりました。

現在もそれは引き継がれ、毛布は羊毛など厚手で暖かく、特に冬場に活躍するものを指しています。一方ブランケットは、就寝時というよりは、屋外や普段の生活で使用する場面が多く、毛布よりも薄手のものというイメージがつきました。就寝時に使用するものでも、毛布より薄手で1枚で使用できるものをブランケットと呼んでいます。

ブランケットとひざ掛けの違いは?

次は、同じような素材で作られているように見えることが多い、ブランケットとひざ掛けの違いについてです。ブランケットとひざ掛けは、どこで区別されているのでしょうか。

ブランケットはひざ掛けに近いイメージ!でもブランケットとひざ掛けは別

ブランケットは、毛布と比較すると薄手で通気性が良いものが多いです。しかし、毛布とブランケットにはサイズの違いはありません。ブランケットも毛布と同じシングル、ダブル、といった基準でサイズが決められているので、夏場の肌掛けやちょっとお昼寝の時に毛布の代わりとしても使えるようになっています。

また、ブランケットにはタオルケット、キルトケットなどの色々な種類がありますが、これはブランケットの素材によって名前が分類されているだけで、サイズなどの違いはありません。

タオルケットと毛布を比較するとなんとなく毛布の方が大きく見えることがありますが、毛布は厚手で毛足の長いものが多いので、大きさが違うように見えるだけです。

ひざ掛けはブランケットと同じような素材だけどサイズが小さめ

一方、ひざ掛けは膝の上にかけて使用するために作られているので、ブランケットと比較するとサイズが小さめに作られているものがほとんどです。具体的なサイズは製品によってまちまちですが、大きいものでも1m四方程度と、ブランケットや毛布と比較すると半分強くらいの大きさのものしかありません。

ひざ掛けはその名の通り、ひざにかけたり腰の周りに巻いたりして寒さを防ぐものです。そのため、あまり大きすぎると今度は使用の際に大きすぎて邪魔になります。快適に持ち運びができて、さっと広げたり畳んだりするのに最適な大きさとして、大きなものでも1m四方程度に作られています。

ブランケットとひざ掛けの素材の違いは特にありません。どちらも同じような素材を使用し、同じような製法で作られています。同じものでもサイズと用途によってひざ掛け、ブランケット、というように区別されているだけなのです。

寝具として利用するなら毛布?

寝具として一般的に利用されることが多いのは毛布ですが、ブランケットを寝具として使用している人が全くいないわけではありません。ブランケットには毛布にはない長所もあり、使い分けることでもっと睡眠が快適になります。では、具体的にはどのようなときにブランケットが寝具として使われているのでしょうか。

ブランケットは毛布より薄手で就寝時以外でも使用する

基本的には就寝時に使用する場合は、保温性の高い毛布を使用するのが良いでしょう。ブランケットは通気性が良いので、お昼寝などの短時間の睡眠や暑い時期に、冷房で体を冷やさないためにかけるのがおすすめです。

静岡のふとん専門店、櫻道ふとん店には幅広い品揃えの毛布・ブランケットが揃っています。冷え性の人には柔らかなパイル素材の「お日様のチカラ」、暑がりの人や真夏に肌掛けで使用したい人にはさらっとしたガーゼ素材の「ほほえみケット」がおすすめです。

また、冬場など寒い時期には富士山の山小屋でも使われている「温泉毛布」が人気です。保温力が高く暖かい毛布を使用すると快適に睡眠をとることができます。

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まとめ

ブランケットも毛布も、せっかく新調するなら体に優しく、高機能なものを選びたいですよね。ふとんの専門店である櫻道ふとん店なら、涼しい薄手のブランケットから真冬でも体が温まる毛布まで、幅広い品ぞろえから高品質なアイテムを選ぶことができます。毛布やブランケットの新調を考える際は、是非覗いてみてください。