毛布が臭くなる原因とは?
では、どのようなことが原因で毛布から嫌なにおいが発生するのでしょうか?私達は睡眠中にコップ1~2杯程度の汗をかくと言われています。
毛布が臭くなる原因としては主に、このような皮脂汚れや雑菌、カビ、収納場所の環境、除湿などが大きく関係してきます。
昨シーズンに使った毛布にも目に見えない皮脂汚れや、髪の毛の汚れ、ほこり、汗、ふけ、垢などの汚れが付着している場合、嫌なにおいのもとになります。
また、加齢臭や体臭がひどい場合も毛布ににおいが付着しやすいので、常に清潔にしておきましょう。
加齢臭は、年齢とともに胸や背中などの体幹部からでる皮脂成分が酸化されて、においを放ち、頭、耳の後ろ、胸などの上半身を中心に発生します。このため毛布や、掛布団に加齢臭のにおいが付きやすいのです。
毛布は大きくて洗いにくいため、綺麗に洗ったように見えても、自宅の洗濯機ではなかなか汚れを落としきれていなかったり、すすぎが不十分であることが考えられます。また、自宅の洗濯機自体にカビが繁殖していたり、雑菌があることも考えられます。
このような汚れが蓄積されていき、シーズンで毛布を使おうと出した時に異臭がすることがあるのです。では、クリーニングに出して綺麗に洗えば問題がないのでしょうか。
クリーニングに出した場合も、毛布の保管方法や収納する環境によっては、においを発することがあります。クリーニング店で綺麗に洗ってもらった毛布をビニール袋のまま保管している人も多いのではないでしょうか?このような保管をしていると毛布に湿気がこもり、カビや雑菌が繁殖するリスクがあります。
クリーニングに出して返ってきた毛布は、ビニール袋から出し、風通しのよい場所で保管しましょう。収納場所に湿気が多い場合は、除湿剤を使ったり、毛布にカビなどが発生しないよう定期的に天日干しにするなどの対策が必要です。
毛布ににおいを残さないコツ
では、具体的に毛布に嫌なにおいを残さないコツをみてみましょう。
・カビや雑菌が繁殖しにくい環境で保管する
・毛布を使用している間も定期的に洗濯をする
・においが気になる場合は、漂白剤を使うと除菌できる
・殺菌のため、洗濯をする場合はぬるま湯で高温乾燥をするとよい
・天気がよい日は天日干しをすると殺菌と除湿ができる
・収納場所も湿気対策をしてカビを発生させない
・洗濯機に菌が残っていることがあるため定期的に除菌・掃除をする
・布団圧縮袋などに毛布と防虫剤を入れて保管する
このように毛布をしまう場合は、汚れを綺麗に落とし、保管場所を清潔にして湿気のない状態で保管することが、異臭を発生させないコツと言えます。
毛布のにおいを消す方法はあるの?
綺麗に洗っても毛布からどうしても嫌なにおいがする場合は、天日干しと洗濯が最も手軽にできる消臭方法でしょう。
天日干しをする場合は、前日が雨だとまだ地面に湿気を帯びているため、避けた方が無難です。数日天気が続いた日を見はからい、午後3時くらいまでに片面1~2時間程度干すと、湿気を飛ばすことができます。
しかし、毛布の素材によっては天日干しができず、陰干しをするものもありますので、一度表示を確認してから行ってください。
またアクリル素材などの毛布は自宅で洗濯ができますが、ウールなどの天然素材の場合は自宅で洗濯をすることはできませんので、必ず業者に依頼しましょう。
天日干しや洗濯をする間もなく、急に寒くなってすぐに毛布が使いたいという場合もあるでしょう。このような場合は、除菌・消臭スプレーなどを使って菌を減らす方法や、重曹を使って除菌する方法があります。
除菌・消臭スプレーは、スーパーやホームセンターなどにありますので一つ持っておくと安心です。
重曹には脱臭効果があるため、毛布の嫌なにおいを消してくれます。重曹を使った消臭方法は、下記のような手順で行います。
・まず毛布を広げてそこに重曹をまんべんなくふりかけます。この時、重曹が一か所に固まらないように注意してください。
・重曹が全体に薄くまんべんなくいきわたったら、こぼれないように気をつけながらそのまま毛布を内側にクルクルと丸めて1時間置きます。
・1時間経過したら毛布を広げて掃除機で重曹を綺麗に吸い取ります。
このあと、布団乾燥機などが自宅にあれば、これを使って数十分毛布を乾燥させるとより除菌・消臭効果が高くなります。
においが付きにくい毛布ってあるの?
このように、毛布に付着した嫌なにおいを取るためにはさまざまな方法がありますが、どのような毛布でもやはりにおいは付くのでしょうか?実はにおいが付きやすい素材と、においが付きにくい素材があるのです。
これは洋服などでも同様ですので是非選ぶ際の参考にしてみてください。
においが付きやすい素材はナイロン、アクリル、ポリエステルなどの化学繊維でできた毛布です。
これらの素材は、保温性はあるのですが、通気性がないため蒸れやすく、嫌なにおいをため込のです。また静電気も発生しやすいため、加齢臭のもとになるノネナールの発生原因になります。
一方、ウールやシルク、綿、麻などの天然素材の毛布はにおいが発生しにくいという特徴があります。これは天然素材のもつ通気性や高い吸湿性、静電気の発生しにくさから、においが充満しにくいのです。
今、毛布の嫌なにおいで悩んでいる方は、天然素材の毛布の購入を検討してみてはいかがでしょう。綿100%素材を使った毛布としておすすめなのが、「櫻道ふとん店の温泉毛布」です。
温泉毛布は、マイナスイオンを発生させるため静電気が起きにくいのも嬉しい点。またサイズも豊富なためセミダブルベッド用、シングルベッド用、赤ちゃん用、などそれぞれの家庭で用途に合わせた使い方ができます。
まとめ
毛布はシーズンごとに綺麗に洗って保管していても、翌シーズン使う時に嫌なにおいがすることがあります。
このような悩みを軽減するために、干し方、洗濯の仕方、保管方法、においを消す方法などさまざまな対処法があります。これらに加えにおいが付着しにくい毛布を検討してみるのも一つの対処法と言えるでしょう。
毛布を選ぶ場合、コストだけでなく、それぞれの素材や特徴を知り、自分に合ったものを選ぶことが大切です。