毛布に毛玉ができる原因は?
毛布に毛玉ができる主な原因は、摩擦です。布団やパジャマなど、他の布製品と擦れ合うと毛布の繊維が毛羽立ち、毛羽立っている先端同士がくっついて束を作ることで毛玉が発生します。
ウールやカシミヤ、アンゴラなどの動物繊維でない 、綿とポリエステルを合わせたような天然繊維と化学繊維の混紡素材は、とくに毛玉ができやすい素材です。
動物繊維は繊維の強度が低いので、毛玉ができやすくても比較的簡単に除去できます。しかし天然繊維と化学繊維の混紡素材の場合は、繊維の強度が高く、毛玉の除去が難しいという特徴があります。このように、素材の違いも毛玉ができる原因に大きく関係してくるのです。
マイクロファイバーの毛布は、毛玉ができにくく肌触りが良いため人気がありますが、絶対に毛玉ができないというわけではありません。マイクロファイバーの毛布は、静電気が起きやすいというデメリットもあるので、慎重に選ぶ必要があります。
毛布に毛玉ができると肌触りや見た目が悪くなるだけでなく、毛布自体の寿命も短くなってしまいます。長く使うつもりなら、毛玉ができにくい素材の毛布を選び、正しい方法で毛玉を除去することが大切です。
毛布にできた毛玉の取り方と注意点
毛玉のできにくい毛布を選んでも、100%防ぐことは難しいです。ここでは、毛玉ができてしまった場合の対処法と、毛玉を取る際の注意点を解説します。
毛玉の取り方
・ハサミで切る
毛玉の数が少ない場合に有効な手段です。毛玉を生地から浮かせて、毛玉部分だけを切り落とします。毛玉を生地から浮かせずに切り取ると、毛布の生地まで一緒に切ってしまう恐れがあるので、注意してください。
・T字剃刀を使う
T字剃刀で優しく毛玉部分を擦ると、毛玉を除去できます。力を入れて擦ってしまうと、生地が傷んでしまうので、軽く丁寧に毛玉部分だけを擦るようにしましょう。
・電動毛玉取り器を使う
毛布の毛玉が広範囲に及ぶ場合は、電動毛玉取り器が便利です。毛玉部分に電動毛玉取り器を当てると、簡単に毛玉をカットしてくれます。
100円均一のお店にも、電動毛玉取り器は販売されていますが、安価な分、作りがしっかりしていない可能性もあるため生 地を傷めてしまうかもしれません。2,000〜3,000円程度で販売されている電動毛玉取り器の使用をおすすめします。
・毛玉取りブラシで擦る
広範囲の毛玉には、毛玉取りブラシで優しく擦る方法もおすすめです。毛玉取りブラシで擦れば毛玉はもちろんきれいに取れますが、毛玉になりかけている部分の繊維絡みを除去して、毛玉を予防してくれる効果もあります。
毛玉を取る際の注意点
毛玉ができてくると、ついやってしまいがちなのは手で毛玉を引きちぎってしまうことです。手で毛玉をちぎると、引っ張った部分の繊維が浮いてしまって次の毛玉の原因になります。繊維を傷めて、毛布の寿命を縮める原因になりますので、注意してください。
また食器用スポンジの硬い部分で擦って毛玉を落とす方法は、広範囲の毛玉が楽にとれる方法として人気です。しかし、 手で毛玉を引きちぎる原理と同じく、生地を傷める原因となる方法です。この方法で毛玉を取る場合のコツは、力を入れずに優しく丁寧に擦るようにしましょう。
毛玉を取る前に、ブラシをかけ繊維の方向を整えて、毛玉部分を浮かせておくと生地を傷めずきれいに毛玉を除去できます。ひと手間かけて、長く使える毛布にしてください。
毛布の毛玉を予防する対策
毛布の毛玉を防ぐには、過度な洗濯を避けることが重要です。洗濯する際は、必ず洗濯ネットを利用してください。
どうしても頻繁に毛布を洗いたい場合には、少しコストがかかりますが、専門店のクリーニングに出す方法があります。毛布の生地に合わせた方法でクリーニングしてくれるので、生地の傷みを最小限にしてくれるでしょう。
また毛玉ができていなくても、日頃から毛玉取りブラシでブラッシングするケアが効果的です。繊維の流れが揃い毛玉の予防になります。
最も毛玉対策に有効な手段は、毛玉ができにくい質の良い毛布を選ぶことです。さまざまなメーカーや販売店が毛布を販売していますが、櫻道ふとん店の毛布は質が良く、長く愛用できます。
布団専門店だけあって、快眠にこだわって作られた毛布が販売されています。肌触りがとても良い毛布で1年中使用可能です。今まで毛玉に悩まされていた方は、一度試してみる価値はありますよ。
まとめ
毛布を使用するにあたって、毛玉は避けては通れない問題です。しかし、質の良い毛布を選ぶことで、ある程度の毛玉は回避することができます。また、毛玉ができたときは、正しい方法で毛玉を除去すれば、毛布を長く愛用することが可能です。
日々の毛玉予防は大切ですが、手間を減らすためにも、信用できるお店で良い毛布を見つけることが毛玉対策の一番の方法でしょう 。