夏に掛け布団はいらない?掛け布団の必要性と選び方のポイント

夏は室温も高いので、掛け布団はいらないと考える人は多いです。 ですが掛け布団は、健康を守る大事な寝具。暑い夏にも欠かせません。 夏の時期の掛け布団の必要性や種類を解説しながら、夏でも快適に使える掛け布団の選び方をご紹介していきます。

 

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夏に掛け布団はいらない?

日本の夏は暑く湿度が高いので、掛け布団を掛けていると寝苦しくなり、熟睡できないことがあります。

起きたときに掛け布団が汗とともに絡まって、朝から不快な思いをすることも多いのですが、そもそも夏に掛け布団は必要なのでしょうか?

夏に掛け布団はいらないのか、その必要性について考えてみましょう。

夏でも掛け布団は必要!

結論からいうと、夏でも掛け布団は必要です。

暑いから、邪魔になるからといって掛け布団を掛けずに、そのまま寝てしまうのはおすすめできません。

なぜなら私たち人間は寝ていると、次第に体温が下がってしまうから。掛け布団は就寝中に体温が下がるのを防ぐ、体温調節の大事な役割を担っています。

眠りについたときは体温が高くても、熟睡するにつれて私たちの体温は0.5度も低下し、その後ゆっくりと体温が上昇することで快適な目覚めが訪れます。

夏に暑いからといって何も掛けないで寝ていると体温調節が適切に行われず、この眠りのリズムが崩れてしまうかも。

睡眠の質が悪くなって熟睡できない、朝スッキリ目覚められない、倦怠感が取れないなどの問題が起こりかねません。

夏でも深夜以降は急激に気温が下がりますし、クーラーによる寝冷えのリスクもあります。

体を長時間冷やすと風邪や肩こり、むくみの原因にもなるので、夏でも掛け布団を使うことをおすすめします。

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夏の掛け布団の種類

夏にも掛け布団は必要とはいえ、冬と同じ厚い布団では快適に眠れません。

だからこそ大事なのが、掛け布団の衣替え。

季節や使い方、好みにあわせて、次のような夏用掛け布団を活用しましょう。

肌掛布団

布団の中綿の量が少ない、薄く仕立てた掛け布団で、「肌布団」や「肌掛け」とも呼ばれています。

明確な定義はありませんが、冬布団の中綿量が1kg以上あるのに対して、肌掛布団の場合はわずか0.3kg前後。

軽量で保温力がそれほど高くないため、梅雨の時期や肌寒い夏の夜にも重宝します。

肌掛布団の中身は商品によって違い、綿・ポリエステルなどの化学繊維・羊毛などさまざまですが、夏の掛け布団としておすすめなのは羽毛を使った肌掛布団。

羽毛の特徴として軽く、吸湿性・通気性とも良好なので、暑い時期で快適に使えて便利です。

タオルケット

高温多湿な日本の夏の掛け布団として、タオルを改良されて生まれた寝具です。

薄い生地は吸水性が良く、柔らかくて手触りが良いのが特徴。通気性も良好で暑い時期でも涼しく、寝汗を吸ってくれるので、不快な蒸れがありません。

盛夏の時期や熱帯夜の掛け布団に、暑がりで眠れないという人にもおすすめです。

タオルケットはお手入れが簡単なのも魅力です。自宅でも気軽に洗濯ができていつも衛生的に使えるので、汗で汚れやすい夏の掛け布団に最適です。

ガーゼケット

細い木綿の糸を粗く、平織りにしたガーゼを何枚か重ねて作った寝具です。

タオルケットの一種ですが、パイル地を使ったものよりも柔らかくて軽く、非常に肌触りが優しいのが特徴。

目の粗いガーゼケットは通気性・吸水性とも抜群ですが、重なったガーゼの間に空気の層ができるので、ほど良い保温効果も期待できます。

そのため夏は涼しい掛け布団として、冬は布団の内側に入れて暑さや湿度の調整に使うなど、オールシーズン使えます。

肌への刺激も少ないので、赤ちゃん用の掛け布団にもおすすめ。

ガーゼケットは自宅で洗濯ができますし、タオルケットのようにループによるほつれがないぶんお手入れが簡単です。

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夏でも快適に眠るための掛け布団の選び方

寝苦しい夏の夜に少しでも快適に眠りたい場合は、夏掛け布団も厳選して選ぶ必要があります。

自分にあった夏掛け布団を選ぶポイントをご紹介していきましょう。

掛け布団を選ぶポイント

夏に快適に使える掛け布団の条件は、次の3つです。

l  吸湿性

l  放湿性

l  通気性

熱帯夜でもこの3つに優れる掛け布団を選ぶと、心地よく眠ることができます。

素材の中でおすすめなのは、天然の綿です。肌への刺激も少ないので、誰でも安心して使えます。

ウォッシャブルタイプを重視しよう

夏に使う掛け布団という意味では、お手入れのしやすさも大事です。

夏は寝汗をたくさんかきますし、皮脂分泌も盛んな時期。体の上に直接掛けて使う掛け布団は、意外と汚れてしまいます。

汚れを放置していると嫌な臭いや、ダニや雑菌の繁殖による肌トラブルの原因になるので、自宅で気軽に洗える商品を選びましょう。

タオルケットやガーゼケットであれば、大半の商品が自宅で洗濯できますし、薄くて軽いので干すのも簡単です。

羽毛の肌掛け布団なら、ウォッシャブルタイプのものを。手軽にお手入れできればいつでも清潔に使えるので、汗っかきな子どもでも安心です。

このような夏に使いやすい掛け布団は身近なホームセンターやデパートの寝具売り場でも購入できますが、寝具選びに迷ったら、布団専門店での購入も検討しましょう。

夏の掛け布団は季節商品なので、一般のお店では販売時期が限られますし、若干品薄傾向にあります。

布団専門店であれば通年を通して夏用掛け布団を購入できますし、品揃えが驚くほど豊富。

専門店ならではの選び方のアドバイスもしてもらえるので、自分の好みや使い方にあった、お気に入りの夏掛け布団が見つかるでしょう。

なかでもおすすめなのは、静岡県御殿場に店を構える櫻道ふとん店です。

櫻道ふとん店では爽やかなガーゼを使った優しい肌触りの「ほほ笑みケット」や、夏に嬉しいひんやり触感の「氷(アイス)ケット」など、機能別のタオルケットをバリエーションも豊かにラインナップ。

熟練の布団職人による肌掛け布団についても、サイズオーダーにも対応しているため、体の大きな人でも安心です。

ネットや通販でも購入もできますから、夏の掛け布団選びに迷ったら、一度相談してみるといいでしょう。

櫻道ふとん店

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まとめ

普段はあまり意識することはありませんが、掛け布団は快適な眠りや健康をサポートするための大事な役割を担っています。

暑くて邪魔にしがちですが、季節にあった夏用の掛け布団を活用して、グッスリ眠って夏の疲れを癒しましょう。