タオルケットの手入れ方法を紹介!

タオルケットのお手入れは簡単だと思い込んでいませんか? 確かにタオルケットは自宅の洗濯機でも洗える、便利な寝具。 ですが間違ったお手入れをしていると肌触りや吸水性が悪くなってしまいますし、生地にダメージを与えて、寿命を縮めてしまうかもしれません。 タオルケットの汚れ具合に応じた洗濯の方法や干し方など、タオルケットをお手入れするポイントをまるごと詳しく解説していきます。

 

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タオルケットはこまめな手入れが必要!


タオルケットは柔らかく、肌触りの良さが魅力の寝具。

日本の高温多湿の夜でも寝苦しくないように考案されたのですが、気持ち良く使うためには適切なお手入れが欠かせません。

タオルケットにこまめなお手入れが必要な理由を2つご説明しますので、自宅のタオルケットの使い方も見直してみてください。

汗や汚れが溜まっている

タオルケットは肌触りが良いだけでなく、吸湿性と放湿性の良さを両立させた、高温多湿の日本の夏に特化した寝具。

夏は寝汗をたくさん吸い取って不快な蒸れを改善し、程よい保温性でエアコンなどの風や寝冷えを防ぐ役割を担っています。

肌に直接掛けて使うことが多い、汗を吸い取ることが目的の寝具ですから、タオルケットは汗や皮脂などで意外と汚れています。

放っておくと吸水性が悪くなり、ゴワゴワとして肌触りが悪くなってしまいますし、汗臭などの不快な臭いが染み付いてしまうかもしれません。

快適に眠るためにも、タオルケットはこまめに洗濯をして使いましょう。

洗濯の頻度は使う人や使い方にも左右されますが、暑い夏に毎日使っているなら、2週間に1回洗濯することを目安にしてください。

ダニの原因にも

タオルケットにこまめなお手入れが必要な理由の一つには、ダニによるアレルギーの予防もあげられます。

ダニは肌を咬んでかゆみを引き起こすだけでなく、死骸やフンなどがアレルゲンとなって、皮膚炎や鼻炎、喘息などのアレルギー症状を引きおこしかねません。

ダニはタオルケットを使う夏の季節に、大発生します。

しかもダニは保温性があってあたたかく、寝汗で湿っていて、フケやアカなどのエサがたくさんついている布団が大好き。

細い繊維を織り合わせたタオルケットにはダニの爪が引っかかりやすく、掃除機で吸っただけではなかなか取れませんが、洗濯をすればほとんど取り除くことができます。

タオルケットはこまめに洗濯をして、アレルギーから体を守りましょう。

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タオルケットの手入れ方法


タオルケットのお手入れで取り除かないといけないものは、寝ている体から出る汗や皮脂などによる汚れですが、これらの脂汚れは家庭の洗濯機で簡単に落とせます。

汚れが蓄積してこびりつく前に、次のポイントに従ってこまめにお手入れをしましょう。

基本の洗濯の手順

コツさえ分かっていれば、タオルケットの洗い方は難しくありません。

次の手順に従って、洗濯を進めましょう。

1.最初に洗濯表示を確認する

ほとんどのタオルケットは家庭の洗濯機で洗うことができますが、高級なタオルケットの中には手洗いするもの、クリーニングに出すことをおすすめしている商品もあります。

間違って洗濯機にかけてしまうと肌触りが台無しになり、縮んでしまう可能性があります。

タオルケットは必ず事前に洗濯表示を確認して、メーカーの指示に従ってお手入れをしましょう。

2.折り畳んで洗濯ネットに入れる

薄手で大判のタオルケットは洗濯中に絡みやすいので、寝具用の大きめの洗濯ネットを活用しましょう。

洗濯ネットに入れるときも、ただそのまま入れた状態では中で絡まってしまいます。

洗濯機の大きさにあわせて縦、横の順にジャバラに畳んで、コンパクトにしてネットに入れてください。

3.大物洗いコースか毛布コースで洗う

洗濯コースはメーカーの指定があればそれに従いますが、注意書きがなければ「大物洗いコース」または、「毛布コース」でザブザブ洗いましょう。

自宅の洗濯機に大物洗いコースが無ければ、標準コースでかまいません。

値段の高いタオルケットを大事に長く愛用したい場合は、優しく洗える「手洗いコース」を選んでおくと安心です。

汚れがある場合

タオルケットについた汚れをすっきり落とすポイントとしては、事前に汚れの状況を把握しておくことがあげられます。

折りたたむときにタオルケット全般をよく見て、汚れをチェックしておきましょう。

襟元などの汚れている面は、表面に出して畳んで洗濯ネットに入れると、汚れがすっきり洗い流せます。

汗ジミやフチなどに目立つ汚れがある場合は、下準備をしてから洗いましょう。

汚れの部分に直接液体洗剤の原液をかけ、叩いておくと、シミの汚れ落ちが良くなります。

汗や皮脂が酸化した黄色いシミは熱を加えるとゆるむので、お湯を使って洗濯をするのも効果的です。

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手入れの注意点


タオルケットのお手入れに洗濯は欠かせませんが、逆に生地にダメージを与えるリスクもあります。

気持ち良く使うためにお手入れをしているのに、タオルケットの寿命を縮めてしまうのでは本末転倒。

次の2つの注意点を守って、正しいお手入れを心掛けましょう。

洗濯をするときの注意点

タオルケットは洗濯中に絡みやすく、他の洗濯物と絡むと生地が引っ張られてほつれたり、パイルのループが飛び出したりすることがあります。

洗濯機で洗うときはフックやファスナーなどの引っかかりやすい衣類とは別にして、できるだけ単独で洗濯しましょう。

ほつれや糸の飛び出しに気がついても、引っ張ってはいけません。そこから穴が広がって、タオルケットが破れてしまいます。

寝ている間に糸の飛び出しが指などにかかり、怪我をするリスクもありますので、気がついたら早めにハサミで切り取ってください。

タオルケットはナチュラルな風合いが魅力のアイテムですから、色移りにも注意が必要です。色落ちしやすい濃い色のタオルや衣類とは、分けて洗濯をすることをおすすめします。

柔軟剤を使うと肌触りが良くなりますが、コーティン効果でタオルケットの吸水性を損ないます。

使う頻度を見直して、柔軟剤は毎回使わないように注意してください。

すぐに干すようにする

タオルケットを気持ちよく使い続けるためには、干し方も大事です。

生乾きのままだと雑菌が繁殖し、シワや臭いの原因になりますので、放置は厳禁。タオルケットは洗濯が終わったら、すぐに干して乾かしましょう。

タオルケットは直射日光に当てると繊維が硬くなり、ゴワゴワとした肌触りになってしまうため、風邪通しの良い場所で陰干しをするのが基本です。

大判で重みがある分、タオルと同じように干すと繊維が切れてしまうので、重みを程良く分散させて、スピーディーに乾かすことを心掛けましょう。

例えば2本の干し竿がある場合は、タオルケットの両端をかけて真ん中をたわませる「M字干し」がおすすめ。

省スペースで表も裏も風通しが良くなり、厚みのあるタオルケットでも早く、しっかり乾きます。

ハンガーが何本かある場合は、物干し竿に掛けた上からタオルケットをかぶせる「A字干し」にするなど、干し場や道具にあわせて工夫をしてみてください。

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まとめ

タオルケットはきちんとお手入れをすれば長く愛用できますが、繰り返し使っていれば寿命がくるのは仕方がありません。

新しく買い替えるタオルケット選びに迷ったら、布団専門店での購入を検討してはいかがでしょうか。

「腰いい寝」で有名な櫻道ふとん店のような専門店であれば、タオルケットの品揃えも豊富です。

熟練の布団職人によるアドバイスで、組み合わせる布団と相性の良い、年間を通して使えるタオルケットを選ぶことができますので、一度相談をしてみるといいでしょう。

あなたも使いやすいタオルケットを選んで、快適な眠りに役立ててください。