タオルケット症候群は直すべき?克服する方法も紹介

「タオルケット症候群」とは、一体どんな症状なのでしょうか? 柔らかいタオルケットは気持ちが良く、便利な寝具ですが、タオルケットなしではいられないようでは困ってしまいます。 タオルケット症候群の症状や原因、対処法についてまとめてご紹介します。

 

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タオルケット症候群とは?

「タオルケット症候群」と聞くと、なんとなく「タオルケットが大好き!」ということは分かるのですが、詳しい症状を説明できる人は意外と少ないものです。

タオルケット症候群の定義や、詳しい症状を解説していきましょう。

タオルケット症候群の定義

「タオルケット症候群」とは、お気に入りのタオルケットに執着して、手放せない症状のことをいいます。

小さい子供に多いのですが、タオルケットの他にも毛布やタオル、ぬいぐるみやおもちゃなど、執着する対象物はさまざま。

「ブランケット症候群」や、アメリカンコミックのスヌーピーに登場するタオルケット大好きな男の子、ライナス君にあやかって、「ライナス症候群」とも呼ばれています。

誰しもお気に入りのものをそばに置きたいと思うものですが、タオルケットがないと落ち着かない、眠ることもできないというのは困りものです。

日常生活にも支障が出てしまいますし、洗濯をすることもできなくて、汚れや臭いで衛生面でもトラブルを引き起こしかねません。

タオルケットのような強い執着の対象物は、心理学用語で「安心毛布」と呼ばれています。

タオルケット症候群の原因

タオルケット症候群の原因の多くは、不安感です。

例えば、暗い夜に目をつむって眠るのが怖い、両親が喧嘩をしている、知らない場所に連れてこられて寂しい、叱られて悲しいなど。

小さな子供は強いストレスにさらされるほど、タオルケットなどの安心毛布に慰めを求める傾向が強くなります。

お気に入りの肌触りや慣れた臭いに触れていれば落ち着きますし、安心して眠ることができるので、タオルケット無しではいられなくなってしまうのでしょう。

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タオルケット症候群は直すべき ?

誰にでもお気に入りがあるものですが、タオルケット症候群は直したほうがいいのでしょうか?

タオルケットなど、特定の物に執着してしまう人へ対処法をご紹介していきます。

タオルケット症候群は病気ではなく「依存症」

「症候群」という言葉に、「病気」というイメージを持つ人は多いのですが、タオルケット依存症は病気ではありません。

発達障害や愛情不足を心配する人もいますが、タオルケット症候群は心理学でいう、依存症の一種。

精神安定剤の代わりに、お気に入りの物を求めているにすぎません。

病院へ通って医師の指導を受けた方がいいのではないか、薬などの助けがいるのではないかと考える人もいますが、タオルケット症候群を治す医学的な治療方法はありません。

あまり神経質に考えずに対処しましょう。

タオルケット症候群を無理にやめさせる必要はない

タオルケット症候群は小さな子供に多くみられますが、無理にやめさせる必要はありません。

強い執着は困りものですが、逆を返せば、小さな子供がタオルケットを使って不安をやり過ごそうとする、自立の第一歩とも解釈できます、

このときに無理やりタオルケットを取り上げようとすると、さらに不安をあおってしまい、執着がエスカレートしかねません。

いずれはタオルケットなしでも不安をやり過ごせるようになり、自分から手放すようになりますから、小さな子供の場合は周りが温かく見守ってあげるのがベストです。

ただし汚れたタオルケットを使い続けるのは、衛生上好ましくありません。

上手に言い聞かせて、こまめに洗濯を心掛けましょう。

タオルケットのループが飛び出てしまうと、小さな子供の場合は指に絡んで怪我をするリスクもありますので、飛び出しに気がついたらハサミで切り取ってあげてください。

タオルケットをしゃぶるのは危険ですし、歯並びが悪くなる可能性もありますので、口に入れている場合はやんわりと注意をして、取り除いてください。

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大人のタオルケット症候群の対処法2つ

タオルケット症候群は小さな子供だけでなく、大人にも見られます。

お気に入りのタオルケットがないと眠れなくて、「どうしたものか」と悩んでいる人も多いのでは?

大人の場合も無理やり執着を振り切る必要はありませんが、次のような方法で上手に克服していきましょう。

1.原因を考えて距離をおく

大人のタオルケット依存症で困るのは、次のように生活に支障がでる場合です。

l  外出先でも手放せない・外出できない

l  ないと不安で落ち着かない・眠れない

l  パニックになってしまう

大人は小さな子供と違い、自分の力で生活を営む必要がありますから、過度な依存は困りものです。

大人の場合は自然と自立するのが難しいので、本人の意識変革が必要です。

どんな時にタオルケットを必要としているのか、なぜ必要なのかを考えてみて、原因の克服に努めましょう。

きっぱりとタオルケットを捨ててしまうのでは不安を増長しますので、自分から少しずつ距離を置いていくことをおすすめします。

2.タオルケットを変えてみる

お気に入りのタオルケットと距離を置く手段として有効なのは、新しいタオルケットに変えてみる方法です。

大人の場合は子供と違って不安以外の、タオルケットに執着する原因が潜んでいるもの。

例えば使っているタオルケットの生地の触感や暖かさ、気持ち良さが好き。

匂いが好き、など。

自分の好みにあうタオルケットや慣れている物に近い商品を選べば、比較的抵抗感が少なく手放すことができます。

一口にタオルケットといってもさまざまなメーカーが数多くの商品を作っていますので、好みに合うものを選びましょう。

好みに合うとともに、より品質の高いタオルケットを購入したいと思うなら、おすすめなのは布団専門店での購入です。

腰痛対策に良い敷布団、「腰いい寝」で知られる櫻道布団店であれば、タオルケットも品揃えが豊富。

綿布団から羽根布団まで、幅広い寝具との組み合わせからタオルケットを選べるので、快適な眠りに役立ちます。

櫻道布団店

タオルケットは直接肌に掛けて使うため、比較的劣化の早い寝具です。

どんなにお気に入りでも、いずれは処分を検討しなくてはいけません。

将来的にスムーズにタオルケットを手放せるよう、早めに新しいお気に入りタオルケットを見つけましょう。

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まとめ

タオルケット症候群に対して、それほど神経質になる必要はありません。

小さな子供だけでなく大人も執着してしまうのは、それだけタオルケットが気持ち良いからです。

タオルケットは軽くて夏は涼しく、冬は程よい暖かさで布団の快適性の微調整ができる、優秀な寝具です。

過度な依存はせず、上手にタオルケットを生活に活用していきましょう。