毛布の衣替え!気温を目安にした方が良いの?
洋服の衣替えは日中の気温が目安になります。ニュース番組のお天気コーナーでも服装に触れていることが多いです。けれど、布団や毛布をしまう時期は迷いがち。季節にあわせて寝具を変えたらまだ肌寒かった、といった経験はありませんか?
室内で使う布団は外の気温より室温が目安になります。室温は住宅事情やエアコンの有無など部屋ごとに違うため、気温を目安に一斉に衣替えというわけにはいかないようです。例えば、木造一軒家の北向きの部屋と、高層マンション上層階の日当たりのよい部屋では室温にかなり差が出ます。ご自宅の各部屋の事情に合わせて、室温を目安に寝具を替えるとよいでしょう。
室温が低いからといって、寒さ対策にたくさん布団をかけすぎてしまうのは、睡眠の妨げになってしまう可能性も。布団をかけても暑すぎて、寝ている間にはねのけてしまっては、適切な布団の温度にはなっているとは言えません。快眠のため理想の布団内の温度は32~34℃とされています。この温度を保てるよう、毛布を使って調節しましょう。
冬に毛布を出す気温の目安と選び方
秋から冬へとかわる季節の変わり目に毛布を出すときの目安は15℃とされています。室温が15℃以下になり肌寒さを感じるようになったら、羽毛の掛布団に保温性が比較的低い綿毛布をプラスすると程よい暖かさに。
また、気温が下がるにつれて室温も下がっていきます。天気予報の最低気温をチェックし、気温が下がっていくのにあわせて、保温性の高いポリエステル製やアクリル製の特殊加工された毛布や電気毛布に変えると布団内温度を維持することができます。
毛布の使い方によってはより効果を高めることができます。毛布の掛け方は敷布団と体の間に敷くのがよいという実験結果もあります。毛布の素材によっても、直接肌の上に敷く物、掛布団の上に敷く物など違いがあります。
たとえば、吸湿性と保温性があるウール毛布は羽毛布団の中に入れて使うこともできます。肌に直接触れることで汗を吸い、暖気を逃さないので布団内の温度を保つ効果も。お使いの毛布の種類によって敷き方も変えてみるとよいかもしれません。
毛布にも素材によってさまざまな特徴があります。フリース毛布は薄手で軽量。手ごろな価格帯のものが多いです。一方、重さと厚みがあるのがマイヤー毛布。2枚合わせのアクリル毛布で毛玉ができず、肌触りがなめらかです。化学繊維製の毛布にはニューマイヤー毛布があり、しっかり暖かいけれど軽い掛け心地。家庭で洗濯ができます。
冷え性、冬場の寒さでお悩みの方には櫻道ふとん店の天然の遠赤外線を使用した「温泉毛布」やトルマリンの入った温泉綿を使用した掛布団「お日様のチカラ」がおすすめです。
素材や製法によって重さや保温性、洗濯可能かどうかなど特徴があります。用途にあわせて使用してください。
梅雨や夏に毛布を使う気温の目安と選び方
毛布は冬に羽毛布団と一緒に使うもの、というイメージがありますが、夏場や梅雨時にも毛布の使用がおすすめです。エアコンを使用するとき、体を冷やし過ぎてしまうことを防ぐこともできますし、梅雨の時期に肌寒さを感じるときは夏用の肌掛け布団と一緒に綿毛布を使用するなど、寝ている間の体温調節をするのに便利です。
春から夏にかけての毛布の使用目安はやっぱり気温。冬に毛布を出す目安と同じく室温15℃前後が、毛布が活躍する気温です。一方で、冬用毛布とは違うのが機能面です。夏場は汗をかきやすいので吸湿性がよい素材などを選ぶとよいでしょう。
エアコンを付けなくても過ごせる室温15℃前後は、綿毛布やシルク毛布を使用するのが無難。特にシルク毛布は肌に優しく、吸湿性が高いので汗をかいても不快感を覚えにくく、疲れを取ることができるでしょう。
18~20℃になるとすこし汗ばむ気温になってきます。20℃以上が続くようなら、タオルケットや夏用布団など、さらりとしたさわり心地のものにすると寝苦しさが少なくなるようです。
このように、夏に毛布を使用する場合、保温性が低く吸湿性が良い素材を選ぶことで、快眠につながります。使用する時期によって上手に毛布を選びましょう。
まとめ
ご紹介したように、毛布を使うことでちょっとした気温の変化にも対応することができます。毛布の素材と気温に注目して一年を通してより良い睡眠をとりましょう。